前作28日後とは比べものにならないくらいの傑作です。
疾走感あるカメラワーク等の勢いある演出だけで突っ切った28日後に比べ、本作はすごくハードな現実社会をえぐり出した作品。
監視社会を痛烈に押し出し、ある純粋な正義の象徴的キャラが敗れてしまう。
しかもゾンビではなく政府によって。こういう冷めた恐怖感が一番恐ろしくもあり、現実社会のメタファーとしても機能している。
映像のギミックも暗視スコープ風や敵側の視点で向かってきたりなど興味深いシーンも多かったです。 ちょっとカットを割すぎて見づらい所もありましたが。
この映画のジャンルは一応ゾンビ物ですがホラー色が根本にあり、かなりハラハラする場面やゴア描写もきっちりやってるので万人には受け入れづらい作品ですが、個人的にはかなり好きです。
