アキラナウェイ

28週後...のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

28週後...(2007年製作の映画)
4.1
謎のウィルス感染拡大から28日後の惨劇を描いた前作に続き、28週後のロンドンを描いた続編!!

ありがちな、28ヶ月後、28年後、28万年後…と場合によっては28秒後とか、出来が悪くなる一方の続編商法に手を染めず、ここで打ち止めとしたのは好感が持てる。

…と思ったら、映画化されなかったものの、「28ヶ月後…」の構想はあるっちゃあったらしい。

前作の監督ダニー・ボイルが製作総指揮を執り、監督は交代。それでも変わらずイギリス人キャストによるイギリスでのゾンビパニックを描いているのも好きな所。今回のポイントは、アメリカの軍事介入。スケールもカッチョ良さも増し増し!!

ウイルス発生から15日後、英国本土に隔離措置が取られる。28日後、英国本土は壊滅。生き残った英国民は集団脱出。5週後、感染者が飢餓で全滅。11週後、米軍主導のNATO軍がロンドンへ。18週後、英国で感染リスクがない事を確認。そして28週後、安全宣言が出されたロンドンでは、封鎖された保護区域内の都市の復興が進んでいた。

今回のキャスティングが堪らん!!

イギリスの名優、ロバート・カーライル!
何かとよくお見かけするローズ・バーン!
可愛さ爆発、イモージェン・プーツ!
…そして、NATO軍の狙撃手役!ジェレミー・レナー!!
ついでにイドリス・エルバまでーー!!

弓矢使いだとかスナイパーだとか、どうしてこうも、獲物を狙って外さない遠隔攻撃型キャラが似合っちゃうんだジェレミー!!「アベンジャーズ 」に負けず劣らず、本作のジェレミーもめちゃんこカッコいい!!

多くを語るとネタバレになっちゃうけど、彼が登場する最後のシーンとか、もう、痺れる。震える。

ドン(ロバート・カーライル)とその妻アリスはある老夫婦宅で避難していたが、ゾンビの襲来に遭い、ドンは妻を置いて逃げ出してしまう。死んだと思っていた妻が…何と生きていたよ…。これはバツが悪い。

修学旅行でスペインに行っていて難を逃れた娘タミー(イモージェン・プーツ)とその弟アンディに、「ママはもう…」と涙ながらに伝えた後だから、格好がつかないよね、お父しゃん…。

復興しかけたその後で、ウィルス保菌者が紛れ込んでしまい、爆発的に感染拡大する様子はスリル満点!!

今回のミソは免疫。
ジャケットもちゃんとオッドアイの目にしているのもわかってるぅ!!

そして、本作でもやはり怖いのはゾンビより人間。もはや感染者非感染者の区別なく、軍による大量虐殺が始まる。

空爆シーンのCGがチャチいけど、気になったのはそれぐらい。全力疾走ゾンビも健在で、逃げ場なしの大草原を集団で走ってくるのも最高。

全国のジェレミーファンには胸を張っておススメしたい良作。

どうでもいいけど、最近赤いジャケットの作品が続いて、これで4作目。Mypageの横一列が真っ赤っか!!