カズナリマン

他人のそら似のカズナリマンのレビュー・感想・評価

他人のそら似(1994年製作の映画)
4.6
「仕立て屋の恋」のミシェル・ブランがミシェル・ブラン本人を演じ、脚本&監督までつとめたあげく、カンヌで脚本賞まで受賞しちゃった「ミシェルづくし」の傑作コメディ!

仕事のストレスと脚本の締め切りで悩むミシェルの元に無銭飲食やセクハラなど、さまざまなクレームが舞い込む。ミシェルにはまったく身に覚えがないのだが、果たしてその真相とは???

ドッペンゲルガーか?記憶障害か??
軽快な会話に彩られながら一転、二転するストーリー自体とっても面白いのですが、ミシェルブランの卓越した演出とマニアックな映像の遊びがまたサイコーーー!
もーほんと、ミシェルブランをハゲの覗き魔くらいにしか思ってなかった自分としては「ミシェル!あんたこんなこともできたんかい!」と目からトリュフ!

そうそう、さらに本作にはもーひとつアゲアゲポイントが!
フランス芸能界を舞台にした本作には、フランスの有名俳優たちが続々登場します。もちろん、本人役でです。
アメリカ映画では「ディス・イズ・ジ・エンド」やら、「オーシャンズ12」やら「その男、ヴァン・ダム」やら、ハリウッドスターが本人役で登場する映画がありますが、フランス映画でそれをやっちゃったのが本作。
しかも、フランス映画の香川照之ことミシェルブランが口説いただけあり、若手スターからけっこうな名優まで登場し、フランス映画ファンを喜ばせます。

親友、キャロルブーケ(!)を伴い、事件の真相を追うミシェル・ブラン!
二人が辿り着く、フランス映画界をゆるがす真相とは??

こんなオモロイ映画、DVDにもなってないのもったいないーー!