飯

オール・アバウト・マイ・マザーの飯のレビュー・感想・評価

4.0
巨大な赤色塊の背景で燃ゆる女性群像。

狭義的な女性ではなく、「女性」という概念の空間が作られた。

世間との疏離、抗争。
生、善を求める勇気。

アルモドバルはユーモア、慈悲、優しさと最も大きな愛で「不標準の感情」を標準化してみた。

3人のエステバンの生命の継続と精神の伝承の中で、全ての過ちが許され、全ての記憶が消えていく。

母親への賛歌。
飯