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明日に向って撃て!のScreen7のレビュー・感想・評価

明日に向って撃て!(1969年製作の映画)
4.1
スティングの名コンビと監督が、今度は凄い詐欺じゃなくて凄い撃ち合いを見せてくれました!!スティングの方が万人ウケする面白さがあるし私的にもあちらの方がお気に入りですが、これも面白い。西部劇は滅多に観ないジャンルだけど、今作は観やすかったです。

"俺の自転車に乗ったら 結婚したと同じなんだ"って台詞がありましたが、その辺りの場面で流れていた曲『雨にぬれても』は、誰もが一度は聴いたことがあるはず。この年のアカデミー賞の歌曲賞にも選ばれたみたいです。この曲をBGMに田舎道をサイクリングしたら気持ち良さそう。

舞台は1890年代のアメリカ西部。ディズニーランドの『ビッグサンダーマウンテン』の世界観が時代的にも近い!実在した人物をモデルに描いたストーリーです。
数々の強盗をこなしてきたブッチと早撃ちが大得意なサンダンス。無敵に見えて、ブッチは人を撃ったことがなくて、サンダンスは実は泳げないという意外な弱点があります。完璧じゃないからこそ1人じゃなくて2人で助け合うの素敵。

列車強盗によって大金を獲得したブッチとサンダンスは鉄道会社から逃れるのを目的に、サンダンスの恋人のエッタを連れて、資源が豊富だという夢が膨らむ南米の地・ボリビアへ向かいます。そこでも結局強盗をしてしまう2人。2人は無事に逃げきれるのか…?ラストシーンのストップモーションが素晴らしかったですし、印象強いです。
プロの犯罪者なのに、平和なやりとりは旅人みたいにも見えます。"みんな英語を話すし馬もいて隠れ家も沢山あって、きれいな浜で泳ぎを習おう、銀行はよりどりみどりの豪華版で女も手当たり次第"という理由で「次はオーストラリアへ行こう」なんて言う2人の会話がなんだか懐かしいなぁ。
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