カミワザ

明日に向って撃て!のカミワザのレビュー・感想・評価

明日に向って撃て!(1969年製作の映画)
3.8
言わずと知れた不朽の名作。
といっても、近代化に向かう時代背景に映像も何処か都会的。
激しい銃撃戦や、銃捌きが見所ではなく(見せ場はあります)
二人組の強盗ブッチとサンダンスの逃避行を描いた人間ドラマが物語の主軸なります。

挿入歌「雨にぬれても」が流れる自転車のシーンは良いですね。
今なら自転車に2人乗りしながら愛を囁く大人は居ないでしょうが・・・この自転車がこの時代の珍しいアイテムとして重要な演出を果たしています。

ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの掛け合いも『スティング』同様面白い。
この二人。スティングの時とヒゲが入れ替わっているだけなんですが印象が変わります(笑)

印象としては近代映画に見慣れた私にとって、単調な展開にちょっぴり消化不良。
ラストに驚きのある『スティング』の方が好みかも。

追い詰められた二人の会話後、ストップモーションで終わる。
寂しさの中にもどこか前向きなメッセージが込められている様な、そんな不思議なラストショットが印象的です。
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