Ken

明日に向って撃て!のKenのレビュー・感想・評価

明日に向って撃て!(1969年製作の映画)
3.7
2020年228本目。
西部劇なんだけど、自分が想像していた西部劇とは違った。

1969年の作品で、アメリカンニューシネマの代表作。
西部劇というよりアメリカンニューシネマらしいシーンが多い。正義感とかそういう感じで強く生きているのではなく、惰性で反抗的で。

「きっと全部、親の遺産なのさ。遺産成り金は最低だぜ」とか言ったり。
牧場をやろうと思ったけど大変すぎたから諦めた、あんなものできない、とか。
荒くれ者なのに、めっちゃ逃げまくるし。


そんな感じに合わせた挿入歌。西部劇ではない。
「雨に濡れても」のシーンはそれまでの雰囲気と突然変わる。なんだかヒッピーみたいな感じ。別の映画のワンシーンて言われても信じちゃう。
でも、やはり曲が素晴らしいし、映像も綺麗。そこだけMV感あった。

音楽が印象的なシーンはほかにもいくつか。
ニューヨークのシーンは映像はなく、BGMに合わせた写真だけ。
あと、ボリビアの銀行強盗をするシーンは映像だけど、音がなくBGMだけ、しかも南米音楽っぽさがある。


ポールニューマンとロバートレッドフォードのコンビは良いね。この作品の4年後には、同じコンビでスティングに出演。
本作の結末見てからスティング見た方が良かったなー。スティングのドキドキ感が倍増しそう。
同じような結末になってしまうのではないか…?って



渾身の「I CAN'T SWIM」が唐突すぎてクソ笑った。
あんまりシリアスすぎない。適度に笑えるシーンも。音楽もゆるいし。

あとラストシーンの軍隊?の人たちが過剰に来て銃を構えるシーン。The Blues Brothersの元ネタだよね。つい笑ってしまった。
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