アキラナウェイ

4デイズのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

4デイズ(2010年製作の映画)
3.7
何日か前に「トゥー・デイズ」っていうのを観て、デイズ(days)縛りをやってみようと鑑賞。「3デイズ」や「ナイン・デイズ」や、はたまた「ハーフ(1/2)デイズ」なんてのもあるし。

でもこの縛りに速攻で飽きたので、もう縛りはしないかも。

Filmarksの評価はイマイチだけど、個人的には楽しめた作品。

ある日アメリカの主要三都市に核爆弾を仕掛けたという、テロリストからの犯行声明が。容疑者であるスティーブン・アーサー・ヤンガーは早速拘束されるが、爆弾の場所を簡単には自供しない。そこでCIAの尋問スペシャリストであるH(サミュエル・L・ジャクソン)という謎の男が招集される—— 。

この男、かなりヤバい…。

電気ショックも爪を剥ぐのもお手のもの。尋問というより拷問のスペシャリスト。なのに妻を溺愛していて、拷問の合間に外でレジャーシートを広げて妻とランチを愉しんだりする。サミュエルおじき、やっぱり演技が抜群に上手い。

飴と鞭。

彼が鞭なら、FBIテロ対策班のヘレン・ブロディは飴。演じるは「マトリックス」シリーズのトリニティ役で知られるキャリー=アン・モス。

残された時間は4日間。

序盤は余裕が見られたHも、次第に焦りの色を見せ始める。そんな彼が狂気の末にとった行動は…。

人道的には許されない行為とは言え、何万もの命を救うなら手段を選ばないHのプロ意識は流石。

爆弾は3つ。いや…4つ?!

この作品の評価を上げたのは、容疑者スティーブン・アーサー・ヤンガーを演じたマイケル・シーンの鬼気迫る演技が見れたから。サイモン・ペッグ似の彼が、祖国アメリカへの恨み節を並べ立てるシーンが俊逸。ほぼ半裸で身動きが出来ない状態の撮影はさぞ大変だっただろう。

遣る瀬無いラストのどんでん返しも良き。Filmarksの評価は芳しくないけど、僕は好き。