くぼみちゃん

シン・シティのくぼみちゃんのレビュー・感想・評価

シン・シティ(2005年製作の映画)
4.2
ストーリーはそれほど凝った物ではないと感じます。
白黒を基調とした風景の中に、ここぞという場面を印象付ける色(ほとんどコミックそのもの)は観ていて引き込まれます。
物語は時系列順に進むというよりも、時間軸をずらして、各キャラクターの話が進んでいくものです。
このコミックが土台にして描きたかったものはきっと、それぞれの男たちの生きるための理由、つまりそれぞれの正義という事だと思います。
1つの信念に命をかける。その生き様はかっこいいという言葉では浅すぎる。いや、その浅はかさ故に潔さが一際輝くのか。
ハードボイルドな彼らの重みのある一言はまるでみぞおちを強く殴られたような感覚さえ覚えます。
いやぁ、それにしてもとにかくかっこいい。