アメリカンスニャイパー

シン・シティのアメリカンスニャイパーのレビュー・感想・評価

シン・シティ(2005年製作の映画)
4.1
日本だとこうはいかない(悲)
コミックの実写に成功した一本!

ほぼコミックでした!
演出、カット割、照明などコミックを意識したであろうシーンがちりばめられています。原作者を共同監督として現場に呼んだ体制も良かったのではないでしょうか。
それに加えてフィルムノワールのような大人でモダンな雰囲気も含まれている作品。コミック原作だから子供向けと思うなかれ。

役者達の普段とは一風変わった演技も面白い。メイキングを観たが原作に近付けるためのメイクも楽しい。
ミッキー・ローク演じるマーヴなんか特にそうで、まさに“ハルク”のよう(笑)
銃弾を撃たれようが、車に引かれようが、反撃してくる鋼のような大男。惚れた女の為に戦うハートも一途でカッコいい。『シン・シティ』を観ると誰もが気に入るキャラクターに仕上がっていると感じる。顔中傷だらけで絆創膏が×マークに貼られてるとこなんかもろマンガです。

また、半眠り俳優ベニチオ・デル・トロの不気味な演技も最高にgood!劇中ではどんどん酷い目にあっていく。デル・トロへの仕打ちはどんどんエスカレートしていくので、観てるこっちは「この後、また酷い目に遭わされるんじゃ?」とちょっと期待も含みながら笑えてきますww
こちらのメイクも凄い!

ジェシカ・アルバちゃんのセクシーダンスが観られるのも嬉しいし、イライジャ・ウッドがピョンピョン跳ね回る狼人間役というのも珍しい。
クライヴ・オーエンのセクシーで寡黙なクールガイっぷりも観ていて飽きない!

作中ではほとんどの人が酷い目に遭って死んでいくので、死に方を研究してる方にも是非観てもらいたい。観たことない死因が出てくるのも面白さのひとつかな。

監督ロドリゲスの親友:クエンティン・タランティーノも共同制作していて、CGに懐疑的なタラにCGの良さを知ってもう為に呼んだのだとか。
一部シーンはタラが監督をしているのでちょっとしたドキドキやスリルを誘う演出とカタルシスが楽しめる!『パルプフィクション』が好きな人は本作もオススメ!