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台風クラブのamokのレビュー・感想・評価

台風クラブ(1985年製作の映画)
3.5
1985年公開。相米慎二監督作品。
今ではまず撮れないであろう作品でした。
だって、女子中学生が下着姿になって、めっちゃん、くっちゃん、に騒ぎまくってるんだもん。
もう、完全に振り切ってるよ。
JTのレズビアン描写はきわどいし、
急に目の色を変えて女の子を襲い出す危ないDTはマジでホラーだし、
リアル中2病がラストに見せるスケキヨ芸は芸術。
この異様な雰囲気は冒頭から感じられる。
真夜中のプールに侵入した女子中学生たち。
時代を感じる音楽をガンガンにかけて、ツイスト&シャウト。
そこに、先に忍び込んでいた明(松永敏行)を発見!
次のシーンでは、明がぐったりしていてなんかヤバそう。
騒ぎに気づいた担任の先生、梅宮安(三浦友和)が駆けつけ理由を聞いてみると…回想シーンへ。
明は、女子たちにパンツを脱がされ、コースロープをグルグルに巻かれて何度もプールに沈められる。
これマジないじめじゃねーかよ!
でも、軽やかな雰囲気であまり嫌な感じがしない。
今だったら絶対に陰湿なジメジメ〜とした感じが纏わりつくのだろうが…
相米監督の手腕なのか、この時代の空気感なのか、わりと重めの題材を扱っているのに、ほんとに軽やかな映画。
ここまでの話だと、いじめ映画のような感じになってしまったが、実際には大人と子供の間で揺れる鬱屈した心が、台風で学校に閉じ込められ、その非日常感からめっちゃくちゃにはしゃぎ回る映画です。
好き放題やった後に、スケキヨ芸で突きつけられる死生観。
そしてその後に待つ、台風が通り過ぎた後の爽快感。
一体何だったんだろう…