コーヒーマメ

台風クラブのコーヒーマメのレビュー・感想・評価

台風クラブ(1985年製作の映画)
3.7
大阪は全く台風が来ない!!
テスト前に「台風◯号、日本上陸!!」のニュースが流れたとしても、異国・大阪に暴風警報=突発的休日が訪れることは殆どない。
かえって、体育祭だったり、睡眠ok教科ばかり並ぶ日に限って発令されるから嫌になる。笑

ということで、気象界ナンバー1の厄介野郎こと台風が訪れた一日を描くのが本作。
まず、こんな作品、今なら絶対作れない!!!!!
中坊に、タバコを吸わせるわ、レイプさせるわ(ほぼホラー映像)、雨の中で裸になって男女入り混じって踊り回るわ、ドロドロのレズを演じさせるわ、挙句の果てに少女のオナニーまで。。。
未成年に演じさせてはいけないものを全部やらせた、といっても過言じゃない。
これぞ、狂気の沙汰!!!
その半分は未成年だからこそのシーンなので、大人になってから見ると衝撃度は落ちる気がする。

でも、思春期の男女の抱える鬱憤が爆発すれば、この映画ほどではないにしろ、本当にえらいことになるのでは?
「台風という非日常の訪れにより、彼らの心の、たがが外れ、破壊的心理を露わにする瞬間を過剰なまでに描く」なんて今では考えられないコンセプトだし、時代を問わず、印象に残る。

「大人は信じられない」、「生きるって何?」、「全てなくなっちゃえばいいのに」
考えれば考えるほどどツボにハマり、心を病み、その先に“死”が待ち受けることに気付いた10代中盤だからこそ、大人よりも闇は深く、そして見え辛いのかもしれない。
ほぼ全編で画面に映り続ける、水たまりやプールのように。

工藤夕貴も可愛かったけど、大西結花のほうが輝いてたな〜。
2、3年前の生田絵梨花にそっくり。笑