【野生の解放】
『セーラー服と機関銃』の相米慎二監督が描く本作は、知る人ぞ知る圧倒的カルト映画。
2年前から目をつけてたんだけど、レンタルショップに行くたびに借りられてて、苦節2年、ようやく本作を手にした感動は筆舌に尽くしがたいものがある。
80年代はやっぱ洋画も邦画も面白い。
『今度一緒にマクドナルドいかねぇか?』
中学生といえば、その脳内は色んなことに満ちている。
洋楽に興味を持ち出したり、異性のことが性の対象として気になり出したり、大人に不信感を抱いたり、コスプレしたくなったり、あるいは右手に封印されし闇の力がぁぁぁ疼く!!!とか言い出したり、、、
そんな子供と大人への転換期をこの映画は台風を軸としてあぶり出す。
台風の来る前のあの雰囲気はどこか人をおかしくさせる。
言いようもない焦燥感のような、何かが起きる気がして、なんとなく走ってみたくなる。
大人になってもそんな気持ちにさせる台風には、人間の真髄と切っても切り離せない何かがあるのかもしれない。
日常的に悩みあぐねる中学生。
それは生活のことであったり、先生のことであったり、、、
ある台風の日。
学校に取り残された生徒たちはついに壊れだす。
今では絶対に許されないであろうきわどいシーンが満載。
だからこそカルト映画として人気が高いのかもしれない。
台風の日に下着姿で踊りだす男女のダンスシーンは邦画史に名を残す名シーンとなった。
2018.8.11