中三の夏休み、受験対策のために塾にかよいはじめたころを思い出した
塾は昼過ぎくらいに終わるからそのあとは公園で友達とキャッチボールやらをしてのんきに遊んでた
台風が来た日の休み時間、
キャッチボールのことを友達と話してたけど、今日は止めようとかじゃなくて、大雨を使って何して遊ぼうか何て話しか出なかった
もちろんその日も塾終わりに公園でキャッチボールをして遊んだわけだが、今でもそのときの楽しさは忘れられない
数分おきに雷が鳴っても笑ってたし、雨でずぶ濡れなのに体は暖かかった
けど今思い返せば、塾の日に台風が来ることはそれ以降も何回かあったはずなのに、ずぶ濡れのキャッチボールをするのはこれっきりになっていた
どうやら自分も台風クラブに所属し、既に引退してしまっていたらしい
隣で観てたおじさんは、こんなん俺たちの青春じゃないって、上映が終わってからしきりにひとりごちていた
世代を分けるとするなら、どんな青春を送ったかは大きな分かれ目になるのかも
そして、台風クラブを観て学生時代の青春を思い出すような人は、歳がいくつ上だとしても同じ世代のように感じれる気がする