台風クラブの作品情報・感想・評価

上映館(1館)

「台風クラブ」に投稿された感想・評価

灯

灯の感想・評価

2.3
難しい。1回じゃ理解が追いつかなかった。
かなり異質を放った青春群像劇。迫る大型台風と共に留めていた自我が崩壊する。中学の頃はこんな感情があったなあなんて懐かしさを感じながら鑑賞してました…
日頃から大人や学校則に縛られ、抑圧された生活環境にいると、「何か変えたい。」本作はリアルは留めている段階のものを全て行動に移しているから鑑賞者は不信感を抱く。特に台風直撃の中、男女混ざり下着姿で踊る姿は狂気そのものだった。繊細且つ不安定な時期だからこその狂気。超好きな映画。
ずしりと胸にくる作品。

やや発達障害ぽくて脇役の明君がもっともある意味もっとも達観した眼差しを持っている。明君のプールからの蘇生が物語の始まりならば、三上も犬神家から蘇生している方が物語の終わりとしては自然か?(明君の背が伸びたことに三上の背伸びが投影されているのかもしれないが)

ずっと解消されることなく沸々と燻り続ける中学生の情動は、閉じた空間の中で内破し続ける(教室、部室、学校)。窓や扉を開けたり閉めたりするシーンが際立つように、彼ら彼女らはその気になれば外に逃走し続けることも出来るのに、閉じた空間に留まり続ける/もしくは戻ってくる。ただいま/おかえりの自己完結した反復のループは内破し続ける永久機関。ループから抜け出す/もしくは忘却する手段になりそうな酒やセックスが描かれず、よりループに閉じこもる煙草と生と死への関心が強調される。確かに台風は彼らの情動の暴発の象徴だが、印象的なのはむしろ台風の後も残り続ける水溜まりである。

梅宮先生の姿と電話での台詞は実に現実的で、いつか中学生たちもそうなることを受け入れるのか、絶望してゴーストワールド行きのバスに乗ってしまうのか、それ以外の生き方を見つけるのか、それは全く分からない。
kotone

kotoneの感想・評価

4.0
工藤夕貴がベランダで「懐かしい 痛みだわ ずっと前に 忘れていた」と松田聖子のsweet memoriesを口ずさむシーン泣いちゃった、あと母親の布団の中で裸になるシーンもきれいだとおもう
工藤夕貴のでてる映画もっとみたい
シャイニングみたいなシーン、ほんとにあって笑ってた
3618

3618の感想・評価

3.8
相米慎二監督の代表作のひとつである「台風クラブ」。

欅坂知らず → 映画「響 -HIBIKI- 」→ 欅坂46「エキセントリック」PV → 映画「台風クラブ 」と、ずいぶんと遠回りをして鑑賞に至る。

さて本作、中学3年が舞台、オヤジ目線にならぬよう心だけでも青春で、ニュートラルにしてから鑑賞。

結果…インパクトはかなりあった。しかし、わかったような、わからないような(笑)  鑑賞直後にコメントするより少し寝かせてから評価した方がよかったかも。

公開から30年以上経過して「台風クラブ」をオマージュした強烈なメッセージ性を持つ欅坂46の「エキセントリック」PVが作られたり…。世に大きな影響を及ぼした今は亡き相米慎二監督に敬意を表したい。

このレビューはネタバレを含みます

クーリンチェの試作機
リゲル

リゲルの感想・評価

3.5
国立映画アーカイブで初鑑賞。
こんないい施設ができたのか遅きに失した感。

もう30年以上も前、たまたま観た「飛んだカップル」で相米慎二の映像にしびれた。
そしてこの台風クラブにもしびれていた。

今観ると男子中高校の学生の自分にとっての憧れだったのかもしれない。
もうあの時の興奮は消えていた。


しかしあの頃の自分の青臭さを思い出す映画だった。

(意味不明)???
不安定な思春期の少年少女の心はまるで台風のよう。ちょっとしたきっかけであっちに転がったりこっちに転がったり。長回しに代表される相米慎二のカメラワークが本当に好き。特に階段が絡むところ。何とも言葉にはしにくいけれどすごい映画。
友達にオススメされて鑑賞。

思春期の不安定さを見事に描いた作品だと思う。

おかえりただいまを繰り返していた子は親父がアル中で母親は逃げちゃった家庭で育った子なのかな。だとしたらすごく悲しい子だと思う。気持ちの伝え方がわからずに女の子を襲ってしまって最後の最後に我に帰り泣きじゃくるシーンはえぐかった。

母親の布団にしがみつくシーンもキツかった。

哲学少年もまたいい味出してる。

すぐ下着姿になったりみんなで下着姿でダンス踊ったりと、昔はすげー自由だったのかなと思った。

ロングショットが多い印象を受けた。その方が最大限に雰囲気を味わえると思う。
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