なんかもう観ると切ない気持ちに溢れちゃうので、名作なのになかなか観れない映画。
気づくとセブンイレブンでフレンチトーストを買ってしまうのはこの映画の潜在意識への影響が根強く残っているからかも。
妻に去られたダスティン・ホフマンが悪戦苦闘しながら、息子との絆を深める中で、象徴的なのがフレンチ・トースト。
卵と砂糖と牛乳を合わせて食パンを浸し、バターで焼くっていう単純な料理ですら、妻に去られたダスティン・ホフマンはまともに作ることができない。
それが息子との生活を何とか続ける中で、クライマックスでは小さな息子との息もぴったりに美味しそうな綺麗なフレンチ・トーストが手際よくできあがる。
でも、その美しいモーメントが親権が妻のメリル・ストリープに渡って息子が家を離れる別れの日の朝食。
ふっくらおいしそうなフレンチ・トーストが、別れの悲しみを伝える。
でも、ほんと息子のビリー役の彼は、芝居とは思えない切なさ滲む感情表現で素晴らしかった。
アカデミー賞助演男優賞に当時の最年少ノミネートされていた。今は何をやっているのだろう。