ダスティン・ホフマンの演技が素晴らしかった！！
メリル・ストリープもめっちゃ綺麗やし。
名優の若い頃の名演技が見どころの一つとも言えそうな作品。
レインマンと並んでアカデミー賞主演男優賞を受賞したダスティン・ホフマンの演技の素晴らしさは、やっぱり自然体なところだと思う。
ワーカーホリック並みに仕事一筋の父が、妻が家を出てから子供の面倒を見ることに。失敗ばかり、怒りまくりの父がいつのまにか家事も育児もサマになっていく。
え、いつのまに？っていうぐらい自然に父親らしくなってて驚いた。
ついには仕事にも支障が出てきてしまう…どうする？って思う頃には心配はいらないぐらい子煩悩で頼れるお父さんになってた。不器用なお父さんの健気な姿が応援したくなる。
素直な子供ビリーを見てると泣けてくる…めっちゃええ子やん。
メリル・ストリープ演じる母は、母としての姿が一切描かれていない。でも今までの苦悩を冒頭の暗い表情や裁判でのスッキリした表情から想像せずにはいられない。
母親は1人の人間よりも「〜〜の妻」、「〜〜のお母さん」として扱われがちになってしまう。それで幸せな人もいると思うけど、ジョアンナはずっとモヤモヤしてたんやろうなぁ。
裁判の緊迫したシーンで、2人の夫婦が過ごした8年間が浮かび上がってきて、見ていて妻側に立つ人もいれば夫側に立つ人もいると思う。どっちが勝ってもよかった、個人的には元に戻って欲しかったけど2人の溝はかなり深かったんやな…
ラストは意外なオチ！でも、すごく良い終わり方。
結婚してもしなくても、子どもがいてもいなくても、色んな生き方や価値観を持っていいと言われたような気分です。
