サイクロプス

ロシアン・ドールズのサイクロプスのレビュー・感想・評価

ロシアン・ドールズ(2005年製作の映画)
4.0
前作スパニッシュ・アパートメントからその気はあったけど、今回のグザヴィエは明らかにやりチン君
女にだらしなくはあるが、もてまくるというより、ある意味とても素直な奴だ
買い物途中に気に入った娘を見れば、隠さず仲良くなろうとする
付き合ってる彼女がいようと、ゴージャスな女には心惹かれる

本能のおもむくまま、といっても下半身が先行してるわけではなさそう
どっぷり気持ちもついていってるから、フォースの導くままに(ヨーダに叱られそう笑)とでもという感じ
そして深く愛を渇望し、愛にさまよい、ロシア人形の奥底の何かを求め続けている。。。


前作同様にベースは悩める若者を取り巻く青春群像劇
なんだけど、恋愛映画としても心くすぐる名場面が数多くあって、楽しめる映画になっていた
運命を感じた女性に会うため、一年越しにロシアを訪れ愛を告げるところとか、
駅での見送りで別れの予感を漂わせながら、相手のどこが好きかを朴訥と語るところとか、
なかでも、男女が信号を待つ間に指が触れ、指で語り、互いの心を探り合うところなんかは、心躍らせるよいシーンだった


ここまできたら、三部作の完結編『ニューヨークの巴里夫』もぜひ観たい