ルサチマ

軒下のならずものみたいにのルサチマのレビュー・感想・評価

軒下のならずものみたいに(2003年製作の映画)
4.3
冒頭の自転車からの河原でのシーンで既にキマッたと思った。
バンド仲間との敬語によるコミュニケーション。カメラは2人の間を行き来し、酒を飲みながらの会話(途中編集によるあからさまな時間の断絶がある)と金の渡す瞬間に2人を捉え、彼らの間には絶対的な隔たりがあることを示す。
上の階の頭のおかしい宗教オヤジも恋人?のような女もバンド仲間も彼らを繋ぐのは画面外からの声。全員孤独。
宗教オヤジが家に介入した時、一切主人公にさえカメラを振るそぶりはなく、オヤジを捉えたショットだけで持続させ、主人公の声のみ画面外から送られる。
オヤジが帰った直後生き生きとするカメラ。もう訳わからないけどスゲー!
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