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フローズン・タイムのTNのネタバレレビュー・内容・結末

フローズン・タイム(2006年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

失恋による不眠症によって時間を止められるようになった、画家志望の青年のラブストーリー

静止したではなく凍結された時間というタイトルが示す通り、全体的に静かで大人しい雰囲気がずっと続く
主人公も大人しいので、大きな事件や大それた行動も何もなく、淡々と時間が進む(たまに止まってるけど)ので、その雰囲気が好きな人はラストのロマンチックなシーンも加えてとても気に入るのではないかなと思う

自分もかくいう気に入った内の一人だけども、映画としては少々物足りない
大人しい主人公のベンの物語なので大人しいのは分かるんだけど、少々大人しすぎる
また、色々なエピソードが細切れに置かれているけど、どれも目を引くようなものではないので、映画を観たというよりは自伝小説を読んだ感じに落ち着いてしまった
勿論、映画に何を求めているかは人によって違うけど、個人的にはもう少し何かワンセンテンスとなるものが欲しかったかな
止まった時間の中を動ける別の人間もその後二度と出て来なかったし、なんだか勿体ない……ベン、DIOは承太郎の指がピクピクしただけで取り乱さんばかりに驚いてたよ

ともあれ、21時くらいに観賞すると不眠症のベンのおかげでとても気持ち良く安眠できるかもしれない、というほどに落ち着く作品でした
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