浅野公喜

スタンダール・シンドロームの浅野公喜のレビュー・感想・評価

3.4
絵の中に入り込んでしまう現象を題材に持ってきたのは好きで、冒頭の美術館のシーンから魅了されるものがありました(日本語が聞こえるので日本人らしきアジア系観光客がちらほら)。

犯人の正体が最初から分かる事が犯人は一体誰なのかという謎解きで作品そのものを引っ張るアルジェント監督らしくない気がするものの、口に剃刀、頬を突き抜ける銃弾、犯人を退治してからの展開辺りはやはり監督ならではと言うべきでしょうか(体内や銃弾のCGは今観るとチープに見えてちょっと???)。

不完全燃焼な終わり方にも感じますが、雰囲気は十分楽しめます。
浅野公喜

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