宮

オアシスの宮のネタバレレビュー・内容・結末

オアシス(2002年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

こんなにも痛々しい恋愛映画見たことない。

もうまず最初ジョンドゥのレイプ未遂から始まる恋愛っていうのが声の上げられない抵抗できない重度障がい者の性的搾取を許容してるようではい、低評価確定〜!って思ったけど、痛いほどリアルを映してて、性を求められることと愛されることはイコールじゃないけど女として見られるだてことは全然悪いことじゃなくて、言語化難しいけど誰かに自分を見てほしい求められたいっていう人間の承認欲求の生々しさがはっきり描かれてる。私たちが無意識になんとなく避けてきたものを目の前にドカンと提示されて見てて息苦しくなった。

コンギュみたいな目に見えてわかる障がいは腫物のように扱われるけれど、ジョンドゥのような目に見えない知的障がい者は当人にとっては高度な生活スキルを要求される構図もわかりやすかった。
一見して2人を引き離したのはお互いの親族な訳だけど親族たちは悪ではなくて、確かに不正にマンション借りてたりはしたけど頻繁に家訪れたり誕生日ケーキ用意してくれたりだったり、ジョンドゥが殴られたの見て弟怒ったりとかお母さんも彼のために牧師呼んだりとか気にかけてやってたのわかるし誰も何も悪くなくて、行き場のない気持ちでいっぱいになった。

あと関係ないけど韓国映画あるある、というか韓国あるある。女が男叩きすぎて普通になんでそんな叩く必要ある?って不快になる…小さな暴力もよくないと思います😥
宮