オアシスのTaulのレビュー・感想・評価

イ・チャンドンの映画を初めて見た。内容を知らずDVDのジャケットを見て、清貧で美しいラブストーリーかと思ってたこともあり衝撃。いや実はそのとおりだったのかも知れない。とにかく久しぶりに叩きのめされた。

主演２人の鬼気迫る演技。痛みを逃さないと誓ったような映像。社会的弱者の純愛というにはあまりにも容赦がなく見てるのが辛い。周りの偏見や差別も分かるので余計だ。そして闇を断ち、輝き始める２人のオアシス。幻のように感じるのがまた切ない。残酷だけど美しい顔を持つ傑作だった。