見終わった後から考えさせられる。
ジョンドゥの理解不能な行動に、作中はイライラする時もあったのだけど、彼もまた何かしらの発達障害を持っているキャラクターなのだと思う。ただ当時はそのような知識が一般的でなかったため、ただただ家族から邪魔者扱いを受ける。そのくせに、彼のそういった部分を利用して兄は自分の罪をジョンドゥに負わせている。
レイプシーンは、彼のその社会からずれてる部分を表すためにも必要だったのだと思う。そして、そんなことをされてもコンジュがジョンドゥに電話をかけるのは、彼女もまた家族から煙たく扱われてきたのだという事実を浮き立たせるためにも有用だった。
観客にもわからない部分で二人は繋がっていったんだな、と、置いてきぼりにされながら思った。
最後、コンジュが部屋を掃除しているシーンで終わるのだが、きっと彼と一緒に豆腐を食べるためだと思いたい。