がんびーの

オアシスのがんびーののレビュー・感想・評価

オアシス(2002年製作の映画)
4.5
赤く色づく夕日のように
あなたの頬に染まりたい
私がもし詩人だったら
あなたのために歌いたい
母親の胸に抱かれた幼い子供のように
満ち足りた気持ちで歌いたい
あなたのためなら
どんなことだってしてあげたい
今日のように一緒にいられるのことが
私にとってどれだけ大きな喜びだろう
私の愛する人よ
私のこの気持ちがあなたに届くだろうか
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理不尽で、偏見ばっかで、分かってるフリしてる人が一番分かってなくて、当たり前が一番良いと思ってる人が誰かを傷つけて、それでも人は気づけなくて。
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気遣って投げかけてるつもりの言葉が誰かを貶してることもある。なんの気なしに言った正直な言葉が誰かを救う事もある。結局、人は社会の中で生きていかなければならなくて、マジョリティの考えがその社会での正義になってしまう。奇跡的で刹那的に分かり合えたマイノリティなんて社会の目には映りもしないのかも。小さな幸せを見せかけの正義が消し去っていく。どんな人間でどんな始まり方でどんな終わり方なのか、人ってそればかり気にしちゃうのかな。理由も忘れるような一瞬の煌めきには目もくれず。社会という名の砂漠に彼らはオアシスを見つけたんなだな。
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久々に良い映画観たって感じ。
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暴行、強姦未遂に続いて、今度はひき逃げ事件による2年6ヵ月の刑を終えたばかりのジョンドゥ。出所して家族のもとに戻った彼を、誰も快く迎えようとはせず疎ましい感情を隠そうともしない。ある日、彼はひき逃げで死なせてしまった被害者遺族を訪れる。しかし、一家は引越しの最中で、部屋にはコンジュという女性一人が取り残される。彼女は重度の脳性麻痺のため手足が不自由で発語にも重い障害を抱えていた。兄夫婦は彼女の名義で障害者用の大きなアパートを手に入れ、そこへ移って行ってしまったのだ。ジョンドゥはそんなコンジュのことが気になり始めて…彼女に迫り出し…。
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ぜひぜひぜひぜひ
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