すずき

13日の金曜日PART3のすずきのレビュー・感想・評価

13日の金曜日PART3(1982年製作の映画)
3.0
ストーリー省略。まあいつもの話だ!

開幕「前回のあらすじ」を長々と見せるのは前作通りだ!
思わせぶりな演出で、その実何も話が進んでいない焦らしテクもシリーズ恒例。
一度は撃退するも例によってトドメを刺さずに、また襲われるヒロインも恒例だ。
まるで「ドラゴンボールZ」のような尺稼ぎはやめろw

本作が前2作と違う所は、シリーズ初めて、ジェイソンがホッケーマスクを被る所!
いやあ、これが実に似合う似合う!足りないピースがハマった感じ。
ホッケーマスク無くしてジェイソンにあらず。ホッケーマスクを被ってこそ、黄金比のような完成された姿になるのだッ!
そのせいか、今回のジェイソンやたらパワーアップ!
パワー、タフネスはもちろん一級品。脚を負傷しても女の子に追いつくぐらいのスピードも一級品!だけど喧嘩はからっきしだよ三級品…なんて事はなく、謎のヒロイン補正以外には負け無しだ!

本作は3D映画として公開されたもの。
迫力満点、飛び出すジェイソン!飛び出す血飛沫!…のハズが、どうも3D演出が空回りしてる感。
オープニング、物干し竿をこちらに向けて持ち上げるおっさん。飛び出す物干し竿!
TVのアンテナをこちらに向けるおばさん。飛び出すアンテナ!
本編に無関係のモブ野球少年の構えるバット。飛び出すバット!
他、飛び出すポップコーン!や、無駄に下からのアングルで撮影した、飛び出すヨーヨー!
…あざとすぎる構図と演出に、失笑しか生まれないw
けど、それが笑えたからスコアに加点しておこうw
あとグリグリ攻撃で目玉スポーン!のシーン、多分観客が期待する3Dの使い方(グロ描写)なんだけど、あれはギャグにしか見えないw

笑ったといえば、なんでか皆、やたら納屋に入りたがる事w
この納屋にはなんか魔力でもあるのか!?

良くなかったのは、陰キャが初登場するけど、彼も殺されてしまう所。
まあ陰キャつっても、アメリカの陰キャだから陽気で、いたずら好きなお調子者ポジション。
でも前シリーズのお調子者と違い、彼のいたずらで場が白けたりガチギレされたり。
彼がいたずらをするワケは、「他の男と違って自分はブサメンだから、普通にしてても誰も気にかけてくれない」「嫌われても、存在を無視されるよりマシ」という理由。
…理解(わか)る、理解(わか)るよ、その気持ち!天パ同士、非常に理解(わか)る!
ところが、リア充絶対殺すおじさんことジェイソンは、彼も殺してしまう。彼は殺すべきではなかった!

あとも一つ残念なのは、ろくにお色気シーンが無い事。
おっぱいも一瞬しか映らない。
おっぱいシーンは削るべきではなかった!