SAKUMATHENERD

アダムス・ファミリー2のSAKUMATHENERDのレビュー・感想・評価

アダムス・ファミリー2(1993年製作の映画)
4.4
凄い、確実に一作目よりパワーアップしている!

各主要登場人物が前作以上に魅力的に描かれているのはさる事ながら、脇を固めるキャラクターもアダムスファミリーの面々に勝るとも劣らない癖のある個性を放っている。特に、ヴィランであるデビーのザ・ゴールドディガー感は逆に清々しさすらある。本当に悪い奴こそ表向きの格好はまともであるというのは正にこの事。また、サマーキャンプの引率の先生、優等生ちゃんも非常に憎らしく、終始「こうあるべき!」という"正解"をウェンズデイ、パグズリー、ジョエルに押し付けてくる。だからこそ、対比でウェンズデーちゃんの持ち前の皮肉めいたウェンズデー節が効いているしラストのインディアンの魂をも背負った「はみだし者達の逆襲劇」にもカタルシスを感じられるつくりになっている。

尚且つ、フェスターの財産を狙うデビーパートとパクズリーとウェンズデーのサマーキャンプパートの2軸で話が進むのも分かりやすい上にテンポ良い為物語が追いやすい。2つのプロットから「マイノリティから資源(富、土地)を貪り取る白人」というテーマが見えてくるのも憎い。

今作で更にウェンズデーのことが好きになった。
ティム・バートンが彼女のスピン・オフを作りたくなるのも納得。
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