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アモーレス・ペロスのmatsuのレビュー・感想・評価

アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)
4.3
1999年メキシコ映画。「21グラム」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の長篇デビュー作品。アモーレス・ペロスとはスペイン語で「犬のような愛」。※犬のような→しみったれた、という意味

これがデビュー作とは驚きです!! いきなり素晴らしい作品を作りあげました!!

一つの交通事故で交差する3人のオムニバス映画。「愛と喪失」がテーマ。


〜〜ネタバレあり〜〜

オクタビオは兄の嫁スサナを愛してしまう。オクタビオはスサナを兄から奪い2 人で逃げたい。愛犬を闘犬にして大金を稼ぎ、スサナに逃亡資金を渡す。人を雇い邪魔な兄を半殺しにするが、兄とスサナはオクタビオが貯めた金を全て持って出ていく。

チンピラに闘犬を銃で撃たれ逆上したオクタビオはチンピラをナイフで刺す。チンピラの仲間がオクタビオを車で追いかけ回し、オクタビオは赤信号で交差点に猛スピードで突っ込み交通事故を起こす。

交通事故の相手がヴァレリア。彼女は不倫相手と同棲を始めたばかり。ヴァレリアは瀕死の重傷を負い、脚を切断する。アパートの床下に彼女の愛犬が入り込んでしまい、犬は命を落とす。

交通事故の時に、ドサクサに紛れてオクタビオから大金と銃で撃たれて死にそうな犬を奪ったのが老殺し屋のエル・チーボ。犬を連れて帰り、必死で看病しオクタビオの犬は数日後に奇跡的に回復する…がエル・チーボは留守中、飼い犬たちが全てオクタビオの犬に噛み殺されてしまう。エル・チーボは離れ離れになっている実の娘への愛情を娘に伝えられないでいた…

3人のそれぞれにドラマがあり見応え十分の良作映画でした。
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