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アモーレス・ペロスのharuのレビュー・感想・評価

アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)
3.5
アモーレス・ペロス=犬のような愛(どーゆー意味?)

ある交通事故に遭遇する3人の男女の人生。

「バードマン」のイニャリトゥ監督のデビュー作。(ついでにガエル・ガルシア・ベルナルのデビュー作でもあるらしい)さすがというか濃密すぎて疲れました。というのも、ストーリーは3つのエピソードが交通事故で繋がる群像劇なのですが、一つ一つが1本の映画にできるくらいボリューミー!しかもどれも暗くて重い!ワンちゃんがいっぱい死にます。
テーマは喪失。兄嫁にアタックしまくるカエルくん、不倫中のスーパーモデル、実は殺し屋やってますなおじいちゃん。3人とも日常がすでに壮絶なのに、交通事故でさらに不幸が襲う。どれもおもしろいですが、2つめのモデルの話がいちばん良かった。よその家庭を壊して築いた幸せ。だけどそれは長くは続かない。
すべてを失ったときこそ、人間の本質が見えるんだそうです。絶望しか残されなかったとしても、多くの人間は生きていく。人間は意外と逞しい生き物です。
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