けんくり

アモーレス・ペロスのけんくりのレビュー・感想・評価

アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)
4.5

時にポップに、シリアスに、ハードボイルドに描かれる愚かな愛。

群像劇だけどガイ・リッチーのような爽快感はない。繋がってはいるけど断片的で、それぞれの結末を迎える。ただテーマは一貫している。

闘犬で荒稼ぎし、兄嫁との駆け落ちを画策する青年。家庭を捨て、モデルと同棲する男。かつて活動家で、家庭をまるで顧みなかった浮浪者。

愛を求める彼らの愚かしい営みは犬の目からどう見えているのだろう。