踊る猫

アモーレス・ペロスの踊る猫のレビュー・感想・評価

アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)
4.2
振り返ってみれば私は『21グラム』で 3.7 点、『バベル』で 3.5 点をつけているので処女作であるこの作品がそういった作品に比肩する出来なのかと考えてみるに、そういうことでもないようだ。少なくとも「巧さ」だけで言えば『21グラム』『バベル』の方がずっと巧い。それでは何故この映画をこう高く評価してしまうのか。ひとつには、先述したふたつの作品ほど語りがいい意味で単純であるからでもあり、もうひとつには私が単にアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの世界に慣れてしまったということもあるのかもしれない。「メキシコのタランティーノ」と称されたそうだが、確かにブラック・ミュージックの使い方やドンパチの緊迫感はタランティーノに似ているかもしれない。さて、次はいよいよ『BIUTIFUL ビューティフル』だ!
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