ねび

サンキュー、ボーイズのねびのネタバレレビュー・内容・結末

サンキュー、ボーイズ(2001年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

シリアスな展開が多くて、よく考えたストーリーだなぁと思い観賞後の余韻に浸っていたら、なんと原作者のビバリー・ドノフリオ自叙伝が基になっていると知って、新たなる感動。精神的に逼迫した時の台詞が、妙にリアルだっことも納得。

ドリュー・バリモア扮する主人公が、小説家になる夢を最後まで諦めずに頑張り抜く。

15才で妊娠。ここから彼女の人生は思い描いたレールから外れてゆく。
高校は辞めたのか、彼女は大検で高卒資格をとったようだ。結婚当初はどこの夫婦も幸せなんですが、時が経つにつれて、育児や生活に疲れてゆく。掴みかけた大学の奨学金も幼い子供の面倒をみなければならない理由で、最終選考までいきながら落とされる。友達からカリフォルニアの大学に誘われるも、ドラッグ中毒の夫のために断念。

彼女の責任ではない事が原因で、掴みかけたチャンスが何度も手元からすり抜けていく。
どうにもならない環境の中で、周囲に憤りをまき散らす事もあった。
でも彼女は子育てをしながら夢を持ち、努力を続ける。

これが実話が基になっている物語。何とも凄絶な人生です。何度も何度も奈落につき落ちても、その都度這い上がる主人公のとんでもなく強いメンタルと、ひたむきさに凄く感動しました。
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