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百万円と苦虫女のkuuのレビュー・感想・評価

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)
3.8
主人公の鈴子は、短大卒業後、就職失敗、ここまではよくあるふつーの話。
ホント善人でも悪人でもない人がある日突然、理不尽な事件に巻き込まれて、自分自身に所在が掴めんようになって全く違う道を辿ることもしばしばアルアル。
違う道を辿る引き金となった事件の描写はそない厳密に描かなくても、話のスジに大きな影響はないけど、小生はちと引っ掛かるから書き示すけど。
刑事告訴されてもた結果、主人公は20万円の罰金刑を受けとるさかいに『前科者』には当たる。
せや、刑事訴訟法第461条によって『100万円以下の罰金又は科料を科しうる事件であること』に該当するさかいにこれは『略式手続』。
せやから、これは、検察官の他、被告人・弁護人の出席を前提にした公判廷は開かれることはないし、明瞭に事実誤認である。
って事は書いとこかな。
んで、まぁ、それがトリッガーになってもて、盲目的に※100万円を貯めながら見ず知らずの土地を転々とするってプロットはありうるかなぁ。
いや、ナイナイって思う人の方が多いかな😀
さしずめアナログアドレスホッパーかな。引き金となる事はちゃうやろけど。
先進国で暮らす人てのは、生活しとる限り、日々誰かと会い、何かを成してる。その時その時で、己に反して思いも寄らへんことに巻き込まれたり、とんでもない壁が立ちふさがることもある。
そんな時に、法律ちゅうモン知っとくと、自助に繋がるんちゃうかなぁ。
知らぬ故に巻き込まれた鈴子は法律の被害者かもなぁ。
自分も、見知らぬ土地に(京都市内に始まりの、兵庫県かすみ漁港、姫路に、神戸市内、山口県、アメリカに飛んで無理やり😀戻され、福岡県博多に甘木、ほんでもって長崎市内エトセトラ)転々とし似たような人生歩んできたし、何となくでも雰囲気を共感した。
苦虫を潰したような愛想笑いしか出来へん主人公と、小生は対照的やし、この一風変わったロードムービーと同じような物語にはならんかったやろけど。
作中じゃ見ず知らずの地を巡っていく主人公は、決して幸せには至らへん。
とは云え、小生はほんのりとぬくもりを感じて、各々の土地と人々とのビターに、ほんでもって切な~く、ふいに温かい風が吹き込む感触は似たようなん経験しとるし、ジーンときたかな。
エエ終わりかたでも、悪~い終わりかたとも云い難い『微妙』な終わりかたやけど、人生は心肺停止まで、人生は続くし、
主人公鈴子に幸あれ
ってエール送りたいかな。
己を鼓舞してたりしてアハハ🎵
ヨーシ!ブッシュクラフトでのんびり生きていくかぁ。
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