ちどりん

百万円と苦虫女のちどりんのレビュー・感想・評価

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)
3.9
波風を立てたくなくて黙っていることは人間誰しも経験したことがあるだろう。

この映画ではそうして生きてきたおとなしい女がそれが裏目となり100万円が原因で前科者となる。
家にも居づらくなり100万円が貯まるたびに住処を転々とする。
だが、やはりどこででもトラブルに巻き込まれる。
タイトル通り苦虫を噛み潰したように大事なことをハッキリ言えないということが原因である。

並行して主人公の姉を最初はバカにしていた弟くんも学校でのイジメにあうというエピソードが流れる。
弟くんの手紙のクダリでは弟くんと主人公のお互いの気持ちをうまく表現していて泣けた。

なかなか日本らしい面白い題材の映画だった。

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リアルでも怒られるのが嫌で、また争いごとから逃げようとして大事なことが言えない人間がいたが、周りにも迷惑をかけ犯罪の一歩手前までいった。
その気持ちもわからなくはないが、今だけではなくもっと先を見据えて勇気を出してほしいものである。
ちどりん

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