アメリカンニューシネマと呼ばれる映像群の中でも、根強いファンが存在すると言われといる1971年に製作された一作。
コロラド州デンバーからサンフランシスコまで約2000kmの道のりを軽いノリで受けた賭けによって15時間での走破を試みるカーアクション・ロードムービー。
深い物語でもないのだが、寡黙な男が州警察に追われながらも様々な人と旅先で出会い、過去を回想していく描き方は面白い。
その事によって、男に垣間見れる虚無感がハイウェイを駆け抜けて過去も未来すらも越えて
消失点(バニシング・ポイント)にひたすら突き進むという約100分の映像は、あのあっけないながらも余韻を残すエンドロールで不思議な魅力を残してくれたように感じた。
当時のアメリカ文化や独特である人種的な負の側面が描かれていたりするのも、あまり知らない文化を知れるという点ではいい要素だったように感じる。
この映画で激走した70年式 ダッジ・チャレンジャーは映画史に残る
「かっこいいクルマ」のひとつとして上位に位置するのではないだろうか。
むしろ個人的に主人公はコワルスキーというより、ダッジ・チャレンジャーのほうに感じたよ…
あ、ホンダのバイクにまたがる全裸女性には笑った。
昔のアメリカの片田舎ってあんな光景が日常ってイメージしちゃったよ…