RIO

バニシング・ポイントのRIOのレビュー・感想・評価

バニシング・ポイント(1971年製作の映画)
4.3
デンバーからサンフランシスコまでを
70年型のダッジ・チャレンジャーで全速力で飛ばすコワルスキー
オートバイの警官が追いかける その後も警察がどんどん増える
DJスーパー・ソウルはコワルスキーと俺たちは盲目同士だと
警察からの情報をコワルスキーに流し始めた

砂漠の真ん中で会ったおじいちゃんが
「自分の影を見失わねえようにっ」て言葉をくれた
コワルスキーは走りながら雪国での恋人との思い出
とか色々と思い出してる…

向かう道は力を尽くして入る狭き門への道

非常線を突破しまるで門のように巨大な2台の
パワー・シャベルの間の先に自由な魂が天に舞いあがる‼

1971年アメリカではベトナム戦争停戦のデモ
悪の方位網を突破するコワルスキーにアメリカの真の自由な魂を重ねてる
日本では安保闘争 前年には三島由紀夫の死があった

アメリカのカッコ良さと悪さ
理由もなく急いでいるコワルスキーはやみくもに走り続ける政府に対する抗議なのだろうと思う

ちなみに「春にして君を想う」のゲイリの最期も同じで
白昼 忽然と消えてしまう
解き放たれる魂 二人とも荘厳な最期でした 
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