Yui

グレート・ディベーター 栄光の教室のYuiのレビュー・感想・評価

4.0
黒人への人種差別が色濃い1930年代、特に差別の酷いテキサス州の黒人大学ワイリー大で教鞭を執っていたトルソン教授がディベートチームを結成。記憶力抜群のヘンリー、弁護士志望の女生徒サマンサ、14歳の少年ジェームスJr、彼らが言葉だけで戦うディベートで多くの人々の心を掴み、アメリカ国内成績トップのハーバード大学に挑戦する切符を手にする実話映画。

デンゼル・ワシントンが主演、監督、脚本を務めた作品。

ディベートチームのストーリーなだけあって、言葉数も多く、テンポも早いのでグッと集中しないといけないシーンが数多くありましたが、ストーリーが進むに連れてどんどん惹き込まれてあっという間の二時間でした。

時代背景が、ディベートの意義や必要性、在り方などの意味を深く考えさせるものにしていたし、人種差別という理不尽な悲しみや絶望の中で勇気や希望を与えてくれます。
とはいえ、ここからまだ何十年も人種差別は無くならないのかと思うと本当に悲しくなるのですが…それでも彼らの残した功績や努力は素晴らしいし、時代や国を超えてそれを知れるって、やっぱり実話映画最高~ってなりました!

ディベートシーンは迫力があり見応え十分ですし、ディベートのテキストとしても秀逸。家族愛や友情もグッと来るし、これを作りたかったデンゼル・ワシントンの情熱も感じました。

真実の言葉や対話には、やっぱり心が動くし、熱くなりますね😭✨ラストのディベートシーンもっと観たかったな~!

言葉の力を改めて実感させてくれる作品でした。ストーリーもキャストも魅力的なのに、劇場未公開なんて勿体ない。


2021-385
Yui

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