オーウェン

アリス・イン・ワンダーランドのオーウェンのレビュー・感想・評価

3.2
もう何度目なのか。ティム・バートンとジョニー・デップのコンビ作がまたも登場。

タイトルにあるアリスの幼い体験のその後を描く。
当然バートン作なので、すんなり可憐な少女になりましたな訳がない。

現実世界での甘えを克服する強い少女へと変えさせるために、再び白いウサギに付いていき、不思議の国へ舞い戻る。

一目見ただけで分かるカラフルな色使いのワンダーランド。
そして個性的なキャラ。

徐々に凛としていくアリス。もはや存在自体が反則な(笑)赤の女王。
そしていつも手をゆらゆらさせる白の女王。
会食シーンの佇まいなど実に味がある。

とはいえ強烈メイクの帽子屋デップが一番まともに見えると言うのはどういうことか。
あくまでも毒気を前面に出し、ほんの少しの優しさが丁度いいスパイスになっていいはずだが。

後半は戦いものに変わるなど急な変換も意外だった。

世界はへんてこだが、中身は普通とバートン作品では妙に落ち着いた着地点。

この物語にはまさかの続編があり、キャストは続投だがバートンは降板。
やはり原作の改編が難しいから、本人のビジュアル世界とは相容れないということか。
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