滝和也

アリス・イン・ワンダーランドの滝和也のレビュー・感想・評価

3.5
これなんでこんなに
評価低いんでしょう(^^)

エンターテイメントと
しては間違ってないのかな?

極彩色の世界に
異形・異質・異なること
への優しき許しを持って…。

「アリス・イン・ワンダーランド」

ダーク・ファンタジーの古典たる不思議の国のアリスをティム・バートンが脚色して作り上げた現代の寓話。

とは言え、幼稚園児に007を見せる我が家には当然の事ながら、原作は無く、読んだこともありません(笑) まぁなんと無く知ってると言うか、アリスが迷い込んで、変なものに出会うと言う知識、そしてある漫画から得た知識しかありません(^^)ので、返って違和感なく入れているんでしょうか。

アリス自体が奇妙な話ですし、ある意味キャラクターの個性が爆発してますし、ティム・バートンが撮るべき作品ですよね。異質、異形なものへの憧憬や愛情は自由なるものへの愛情でもありますし。

そこはエンターテイメントと言う殻を被せて巧く語られていると思いますし、ティム・バートンらしい極彩色かつ優しさに溢れた世界観は構築されています。ただそれはらしさに溢れ過ぎ、あまり捻りはなく、予定調和なので点数は付きにくいのかなとは思います。※ロールプレイングゲームみたいになりましたし…

出演者の豪華な顔ぶれはやはり見どころでした。赤の女王、ヘレナ・ボナム・カーターのデカ頭、打首じゃ〜にも笑わせて頂きました。

白の女王、アン・ハサウェイ様の限りなく美しいご尊顔と所作は最早、似合い過ぎて…、ある意味壊れてる演技に見えますし(笑)

何よりもトランプの兵隊のデザインと動きのぎこち無さが私にはツボで、可愛くてしょうがない。アリスと言ったらトランプの兵隊なんです、私には。

後…チェシャ猫、マッドハッター、ジャヴァウォッキーとかヴァンダースナッチと言う言葉に弱い。「ARMS」と言う漫画知ってますでしょうか。この漫画大好きだったんですよね。アリスの世界観が活かされたアクションもの(笑) どうもそれがチラついてしょうがない(笑)

あっ、勿論ジョニデは相変わらずの怪演で、キャラクターものへの愛を感じますね。あの踊りは誰が振り付けたんでしょうか(笑)

アリスは狙いを持って年上の設定でしたが、そもそも原作を知らない私には受け入れやすかったと思います。故にストーリーに難は感じないものの…

彼女が余り好みではない…。

ここが問題でした。可愛いいと言うより、甲冑着たシーンの方が似合っていて、ジャンヌ・ダルクをやった方が良いのかなと…。

作品としては好みの問題かな…、ただあまり悪く言うほど悪くないし、作家性は楽しめたのは事実。物凄く残りはしないんだけど…(笑)
滝和也

滝和也