19歳に成長したアリスが迷い込んだワンダーランド。
そこで出逢った奇妙な住民たちはなぜかアリスを知っていた。
しかも、残忍な“赤の女王”の恐怖政治に苦しむ彼らにとって、アリスは予言された伝説の救世主だというが…。
世界中で愛読されている、ルイス・キャロルの小説『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』を元にしたファンタジー・アドベンチャー。
小説版アリスと異なり、大人になるアリスの戦いの話。
でも、単なるファンタジーではなく、現代を生きる女性が避けることのできない戦いを描いている。
内容的にはディズニーの『不思議の国のアリス』の続編にあたるものなので、先にアニメの『不思議の国のアリス』を見ておいた方が良いかも。
ウォルトが存命していたころの『不思議の国のアリス』はイカれた言葉遊び、普通じゃない世界を純粋にそれだけを楽しむ映画だとしたら、今回のアリスは、不思議の国アンダーランドそのものをアリスの19歳の内面世界に見立てたようで、国もキャラクターもアリスの内面一つ一つに吹き込まれた命のよう。
最後まで、どうなるのかな~って面白く見ることができました。
チャシャ猫が良いキャラしてる。
ふわふわっとして、突然消えたり、現れたり。
アン・ハサウェイ演じる白の女王のミラーナも美しくて、見とれてシマウマ。
顔もなんだけど、動きも綺麗。
姫って感じです。
ジョニー・デップはあんな変な格好してても決めるところ決めてくれる。
ジョニー・デップにしかあの役はやれないほどやっぱり演技が上手すぎる。
アリス扮するミア・ワシコウスカは、初見は可愛くないコだなーと思ったが、カノジョは『動くとカワイイ』タイプであった。
もっと子供向けかなーと思ってみてましたが、いやいや大人が楽しむ映画でした。
やっぱりティム・バートンだなぁと思います。
赤の女王のエピソードは本当に切なかった。
ハートの騎士に向けられたあの少女の笑みをあんなに残酷に描くのはやっぱりすごいな。
ただ、ストーリーはもちろん分かりやすくてリラックスして観れるけど、最後のほうはちょっと退屈だったかなぁ。
クライマックスはもうちょっと工夫して欲しかった。
「Choices are yours. 決めるのはあなたよ。闘うときは独りで立ち向かうのだから」
という台詞が心に残りました。