Jeffrey

草の上の昼食のJeffreyのレビュー・感想・評価

草の上の昼食(1959年製作の映画)
5.0
‪ ‪ ‪ ‪ ‪「草の上の昼食」‬
きたきたきた!!!!!!!!!!!!!
もー最高の風光明媚の光輝な映像が素晴らし過ぎるJ.ルノワールの大傑作「草の上の昼食」まぁ兎に角美しいの一言、息を飲む小景、風致、遠景、佳絶どんな言葉を使っても表しきれない美の最高傑作がなんと4Kレストア版で鑑賞出来るとは…もう大好きな一本です。
‪冒頭、ニュース番組。前進するカメラ、モノクロ映像。空に長く伸びる夏木立のローアングル、子供の描写、暮景、偉観、原風景の超美的映像と自然音と環境音。麗色な女性たち…本作はJ.ルノワールの最高傑作と自負してる超絶に素晴らしい作品で4Kで再鑑して気付いたが終始音楽が流れてる‬映画で今更だがJ.コスマの作曲が映像に合いすぎてビビると共にやはり画質は超綺麗。物語は生物学者と農家の娘を軸に令嬢の婚約を祝うべく南仏へ。そこで様々な出来事が起きる…こんな勝地に住めたら雨奇晴好関わらずに幸せだろうなと思う。羊を連れた老人が笛を吹くと災いが起きると言うシーンでランチ‬を楽しむ一行に突風の災難が起き狼狽するシーンの滑稽さと不思議な感覚を感じる場面は好きで、そこから池での昼食に変わる描写は本当に山紫水明だ。もうね…小景の中を絢爛な女性ら、草叢に眠る男性ら、水浴びする女性のショットから水草、川の流れの描写や光彩陸離な如く深い緑に光輝する池の水の美しさと言ったら…息を呑んでしまう。これだけで本作は100点以上の映画だ。明るい画で神秘的に木々や水、光、風を絵画の様に映した59年仏映画の大傑作だ。男女の愛や様々な問題を、本作では人工授精をテーマに…科学批判、汚染、放射能、環境破壊と多岐にわたる。監督、脚本、台詞を担当したルノワールの情‬熱が伝わる頗る名作だ。まだ未見の方は是非、是非とも観て欲しい。観終わった後に訪れる幸福を体験して欲しい。これぞモノクロ映画から進化を遂げたカラーフィルム、ポリクロミーの超越、正に草の上の昼食は発色現像の頂点を目指し、彼のリズムを確立した唯美主義、そして第七の芸術を高めた最高の一本だ。‬
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