ポスターもそうだが、全体的に淡い色合いを基調とした感じがノスタルジックで素敵。
そしてなにより少年2人がかわいい。
2人は性格は正反対だし置かれた境遇も違うが、同じように心に孤独を抱えている。
そんな2人が映画作りを通して、大きく成長する。
親になると、子どものいろんなところが目につく。
そして心配し、ついつい口を出してしまう。
でも、今まで散々言ってもやらなかった事を、ある日突然、自分からやるようになったりする。
その時子どもは、友達や恋人や周りの環境の変化によって、自分で気づくという体験をしているのだ。
自分自身を振り返ってみてもそうだが、誰に何を言われても、自分で気づかなければ成長しない。
この作品では、2人のそんな気づきの瞬間が描かれている。
ラストの2人の顔つきを観て、彼らはきっとこの作品を通して、役としてだけでなく、自分自身も成長したんだろうなと感じた。