まぁ郎

リトル・ランボーズのまぁ郎のレビュー・感想・評価

リトル・ランボーズ(2007年製作の映画)
4.5
やっぱり、イギリス映画は、ほのぼのとしていてよいね!子供たちの青春を描いた、ミニシアター系らしさ満載のコメディ映画です

サンダンス映画祭に出品された良作です

家の宗教の厳しい戒律により、一切の娯楽を禁じられた少年と、学校で問題児扱いされ、兄からも横暴に扱われる少年のお話です。暗そうな内容を、テンポの良いコメディタッチで描いています

孤独を感じていたものどおしが、映画を撮ることで心を通わせていく
ウィルとリー・カーターの友情の話であり、リー・カーターと兄との絆の話でもある

ある日、ウィルがリー・カーターの家で人生初めての映画(ランボー)を観たことから、意気投合して映画「リトル・ランボー」を撮り始める
男なら誰でも通ってきたであろう、ヒーローへの憧れ、なりきり
カタルシスというか、童心を蘇らせられました

傷つき、傷つけ合っても、二人の友情は堅い
ウィルの窮地を救ってくれたのは、やはりリー・カーターなのだ
野次られ、深く傷ついていたはずなのに、どこからともなくやって来て、熱い言葉と共にウィルを救い出す

このシーンに、胸を熱くさせられた
邪険に扱われていたリー・カーターの隠された男気を目の当たりにして、感化されたウィルとリー・カーターの兄が、リー・カーターに一芝居を打つ

映画の始めと最後が、同じ映画館で同じような映画!?(ランボーとリトル・ランボウ)を観ることになっている構成が、ちょっと洒落ていて、してやられた

子供たちは、万国共通で無邪気なのです
フランス人の描き方は、イギリスならではのブラックユーモア感満載ですが...ご愛敬ですね

とにかく、気に入りました!かなり、おススメですね!
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