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哀しき獣のマーチのレビュー・感想・評価

哀しき獣(2010年製作の映画)
3.7
【下半期鑑賞映画寸評:2017】
《腹が減っては…》

この作品で1番何が印象に残ったかって?
完全に「食」ですね🥔🍖🍜🥗🍢 笑
どんな状況でもお腹は減ります!
これはもうやむを得ないことなのです…笑

“腹が減っては戦はできぬ”という諺がある様に、“腹が減っては逃げ切ることはできぬ”の精神でこの映画の主人公は食べては逃げ、食べては逃げするのです🏃‍♀️

色々食されてましたけど、中でも印象的だったのが“ジャガイモ🥔”です!
わざわざホックホクに温めて美味しそうに食してましたよ〜何気に孤独のグルメです♪ 笑 深夜に観れば飯テロです♪ 笑

ただ、食べること以上にバイオレンスな描写がR-15の限界ギリギリまで攻め込んでいると感じるほど満載なので、食欲は直ぐに失せます😑 笑

そして何と言っても〈追う者〉〈追われる者〉それぞれの攻防が楽し過ぎます! 逃亡映画としてもかなり一級品ではないでしょうか?

〈追われる側〉
「いや、もう八方塞がりでしょ」って感じの展開でも強引に力尽くで逃げ切る執念の深さが尊い、尊いのです…そして切ないラスト、儚げに散っていった彼の人生は「生きる」ということを極限まで突き詰め、全うしたかの様に感じます。

〈追う側〉
斧や骨を使い凡ゆる人たちを殺しまくり、グッチョングッチョンのギッチョンギッチョンにする追う者の強大さやしぶとさに恐怖は勿論のこと、一周回って爽快感すら感じました。

〈追う者〉〈追われる者〉の対比関係の幅が絶妙で際どく、ド派手でド迫力なカオスの極地に達したかの様なカーアクションも相まって極上の韓国ノワール世界に引き摺り込まれます。

笑ってしまうほど怖くて楽しい展開が随所に待ち受けていますので、どうか前半で飽きることなく世界観にどっぷり浸かったままで底無し沼に足をゆっくりと入れていってください…きっともう浮上できませんから……😱


【p.s.】
下半期に突入しましたが、上半期鑑賞映画のレビューをまだ消化しきれていないため、下半期鑑賞映画も一部は寸評で投稿していきます。

いつもとは違い、極々短いレビューで投稿しています。暇があれば付け加える予定です。

従って、いつもの【映画情報】等もカットさせていただきます。

*詳しくは2017年7月3日に投稿している《『ローン・サバイバー』評》内の【p.s.】をご参照下さい。
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