ひでG

仄暗い水の底からのひでGのレビュー・感想・評価

仄暗い水の底から(2001年製作の映画)
2.9
私事ですが、結婚して2度目の引越し。
超格安物件。池袋にもチャリで行けるアクセス。
僕はその古さにも不満はなく、結構気に入っていたのだが、妻は嫌だったようだ。

その最大の理由が、「湿気が多いこと」
壁に水滴が付いて確かに何となくジメッとしていた。


この映画は「湿気と水の嫌さ【怖さまでいかない】を強調した映画。

僕はホラー系をほとんど見ない。まして、Jホラーは「リング」ぐらいしか記憶にない。

なぜ、これを見たかというと【でた!またこの理由^^;】無理配信があったから。

でも、途中まで見てて、配信ストップになったので、また借りに行ったんだ。

止めてもよかったんだけど、何となく気になり借りちゃた。

黒木瞳の置かれている状況が割ときちんと描かれてたと思う。

ホラーって、それが出てくる事由、また「怖いもの」には、そんなに大差ない。

だって、霊とかおばけでしょ、大抵。
これもまあ、いつもの「霊的な奴」

正直、「霊感」的なものが全くなく、関心もない【そーゆー話になった時は、お付き合いする程度】私だから、別に何が出てもそんなに惹かれない。

むしろ、その出方や出られる側の状況がまともかどうかだよね。

その点、これは、あんまりドバー、バーン!みたいな出し方でなく、天井のシミを写したり、何となく変な助けにならない人たちを登場させたりと、見せ方の工夫はある。

さりげなくあれ写っているというシーンも、僕でもちょっとドギツとした。

それから、怖目に遭う母娘の様子がきちんと描けていて、こっちの方が哀しい。

離婚をして娘を母一人で育てている黒木瞳に対して、親権を求めてくる夫、まだブレイクする前の小日向文世。
黒木瞳がノイローゼだと攻めてくる。

この娘だけは取られたくない、取られたらどう生きていけばいいのか?
不安な生活に、見えてはいけないものまてま見てしまう。

かなり悲し過ぎる着地点だが、ホラーとしての、お話としての辻褄というか、筋は通っている締めだと思った。

恐怖の本質は哀しみ、

これはここでもあてはまったなあ。


それから、おまけの発見。
ラストに、ドラマでもよくみる売れっ子女優さんが出てくるんだけど、エンドロール読むとこれがデビュー作らしい。

はっきり言って今と全然変わらない演技!
ちゅーことは、成長してない?
わ!言ってもうた(笑)
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