mii

ケスのmiiのレビュー・感想・評価

ケス(1969年製作の映画)
3.7
炭鉱町で暮らすビリー。
父親が蒸発して家庭は貧しく 朝6時に起きて新聞配達をしている。
家庭は崩壊状態で 母親はビリーに関心がなく 兄にはいじめられ
小柄な彼は クラスメイトからも同様に。
学校の先生までもが 彼への体罰は日常的でもある。

そのような閉塞的な暮らしの中で
彼はハヤブサのヒナを育て 「ケス」と名付ける。
決して人に懷かないと言われているハヤブサを
ペットという感覚ではなく リスペクトの気持ちを持って接している。

自分の境遇から おそらくビリーはケス対してに救いを求めていたが
それは 無惨にも破られる。

その原因は兄なのだけど
彼も数少ない楽しみを破られた事によってその行為をしてしまった訳で。
(これは 許せない事だけどね!)

自由に空を飛ぶ未来が絶たれてしまったケスに
ビリーはもちろん
この町は炭鉱夫としてしか将来の道はない嘆きのような社会全体を表しているよう。
エンディングにその後がないのも
希望がない···

サッカーの授業だけが 皆自由すぎて(笑)
先生 あなたが一番楽しそうだったよねw
mii

mii