モンゴルの魅力を残した「天空の草原のナンサー」監督の処女作/らくだの涙を追って鑑賞。
子供を産んだ母ラクダは、難産だったショックからか子育てを放棄する。どうしたものかと悩んだモンゴル人は、有名なモンゴル楽器の馬頭琴奏者に頼み、音楽療法を試みる。果たして親子に愛は芽生えるのだろうか?
このあらすじ読んで「んなわけね〜だろ」と訝しがった自分がいましたが、結果大感動!!!本当にこんな事が起こっちゃうのかと、身が震える思いでいっぱいでした。
モンゴル人の味わいのある素朴な人柄がめっちゃ素敵。無事におっぱいを飲ませた母ラクダを見て、拍手喝采する事なく静かにらくだ乳酒を飲み交わす。顔に来て深く刻み込まれた男性たちのシワからは、大切なものが滲みでいるよう。
全編にわたり音楽が全く使われていないことも印象的。ただ馬頭琴の音だけが唯一響き渡る。
深く考えさせてくれる、そしてほっとしたひと時をくれる最高の作品でした。^_^