あきらむ

バベットの晩餐会のあきらむのレビュー・感想・評価

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)
3.9
じっくり煮込んだ海亀のスープ、こんがり焼けたうずらのパイに弾けるシャンパン、年代物のワイン、たわわに実った果実のシロップ漬けなど、丹精込められたフルコース料理は天才的かつ芸術的、もちろん美味しそう。そして、そこに込められた思いもバベットならでわのものだった…。

貧しい村の敬虔なキリスト教徒の老女の姉妹に女性の召使バベットが最高の晩餐をおもてなしする。
バベットの料理人としての凛とした姿は美しく、ひと仕事終わった後の職人のような姿に見惚れる。初めてバベットが姉妹の家に来て、泥のような料理を見る時の目が印象的だった。
姉妹の清い美しさより対照的なバベットの泥臭い美しさに惹かれる。対照的にすることでお互いの美をひきたてているようだ。
金でも生活のためでもなく、誰かを幸せにするための芸術として料理をする。なんと素晴らしい精神と生活!