このレビューはネタバレを含みます
19世紀後半、デンマークの漁村ユトランド。
ある老姉妹の下でフランスから亡命してきたメイド「バベット」が作るご馳走が奇跡を起こす……。
料理人は芸術家でもあるんだね。
バベットの料理は、バラバラになっていた人の心を癒し、暖めた。
見ているだけでも美味しそうな料理の数々。見ているだけで幸せになる。
最後でバベットはフランスの有名店の料理人だったことがわかるが、彼女はフランスに帰らずここに残るという。
それはお金とか名声とか、そんなことよりも大事なことを、清貧な暮らしを送る老夫婦を通じて見つけたからだろう。
「貧しい芸術家はいない」という台詞が心に残る。
彼女らの精神世界は一体どうなっているんだ…私は足元にも及ばないなぁ。
ユトランドの風景がとても魅力的。一度行ってみたいな、、、