JTKの映画メモ

スリーデイズのJTKの映画メモのレビュー・感想・評価

スリーデイズ(2010年製作の映画)
3.8
名脚本家ポール・ハギス監督作といえば「クラッシュ」という秀作もあったが今回も後半のハラハラドキドキ含めてかなり楽しめた。「妻は本当に殺したのか?」「最後はハッピーなのか?」等、その判断や解釈を観客に委ねる行間の多さは先日見た傑作「桐島、部活やめたってよ」もそうだが兎角答えが一つになりがちなメジャー映画よりも一層の奥行きを与えてくれる。一般人(ラッセル・クロウ演じる教師)がプロ(警察)を見事に翻弄するさまに若干のやりすぎ感はあったものの全体的に満足度高し。特に主人公と父親(いつの間に年老いちゃったブライアン・デネヒー!最高!)とのさりげない別れのシーンが良かった。今後の作品が楽しみなポール・ハギス監督作でした。